2024-25年度
国際ロータリー
会長
2024-25年度RI会長
ステファニー・A・アーチック
マクマリーRC(米国ペンシルベニア州)
2024-25年度 テーマ
“The Magic of Rotary”
ロータリーのマジック
「誤解しないでください。私たちは魔法の杖を振って呪文を唱えるだけで会員を増やしたり、ポリオを根絶したり、世界に平和をもたらしたりするわけではありません。 それは皆さん次第です。プロジェクトを終えるたび、寄付するたび、新会員を迎えるたびに、皆さんはマジック(魔法)を生み出すのです。」とアーチックRI会長エレクトは2024-25年度会長テーマ「ロータリーのマジック」について呼びかけました。アーチック会長は、ドミニカ共和国での浄水器設置活動をしていた時に、汚水が浄水器に入り透明な水が出てくるところを見ていた少年に「もう一度魔法を見せて」と言われました。少年は安全な水が簡単に入手できれば自分たちの人生が変わる事を知っていました。私が少しでもその力になれたことを知ったことで私の人生も変わったと述べられました。
アーチック会長はポリオ根絶のために全力を尽くすよう次期ガバナーに求めました。ポリオ根絶活動を支援する最善の方法は認識向上と資金調達です。ポリオ根絶への支援を呼び掛けてください。ポリオは今も私たちの最優先事項です。
ロータリーの行動計画からマジックが始まります。分断された世界を癒すにはそのマジックが必要です。私たちがベストを尽くすためには、私たちの組織に変更を加える必要があるかもしれません。行動計画は地区内のクラブでの体験をより良くするものです。地区内のクラブが活発に活動していない、または会員が減っている場合、地域社会にもっと合った新クラブを結成する時期に来ているのかもしれません。クラブをより良くするために何ができるか尋ねてみてください。また、まだ入会していないけれどロータリー会員になるべき地元のリーダーと話すことを検討してください。地元のクラブの現在の構造がその人たちに適していない可能性もあります。また、心からクラブへの帰属意識を持てない会員がいるかもしれません。だからこそ、多様性、公平さ、インクルージョン、そして帰属意識へのコミットメントを広げることが重要です。行動志向の次世代の人たちをオープンな心で迎え入れることを願っています。たとえ、地元クラブの典型的な会員とは異なるタイプの人であっても。
また、アーチック会長は、平和構築が私の最優先課題の一つだとして行動喚起を呼びかけました。そのプログラムの一つの、ロータリー平和フェローシップではロータリー平和センターを卒業した1800人以上の平和フェローがより良い世界を築くため活動しています。そして2025年にイスタンブールに新たな平和センターが設置されます。これを記念して「分断された世界を癒す」をテーマにロータリー平和会議が行われます。それまでの間、会員の皆さんも平和の推進のために多くのことができます。その手段の一つとして「四つのテスト」があります。四つのテストを実践していけば世界はより良くなるでしょう。
「ロータリーのマジック」を使って世界を変えていきましょう。
2024年国際協議会テーマ講演より抜粋
McMurrayロータリークラブ(米国ペンシルバニア州)所属。2024-25年度RI会長。RI理事、ロータリー財団管理委員、研修リーダー、ロータリー財団地域コーディネーター、RI会長代理など、RIで数多くの役職を歴任。また、3回の規定審議会で代表議員と特別議員を務める。
ロータリー戦略計画委員会とロータリー財団百周年記念委員会の委員長を務めたほか、選挙審査委員会と運営審査委員会を含むさまざまなロータリー委員会の委員を歴任。
1991年にロータリーに入会して以来、インドとナイジェリアでの全国予防接種日(NID)の活動、ベトナムでの小学校建設、ドミニカ共和国での浄水器設置など、さまざまな国際奉仕プロジェクトに参加。複数のスラブ語を学び、ウクライナの新会員の指導にあたったほか、ポーランドでは乳がん検診用のX線撮影装置と生検ユニットを病院に設置するロータリー財団補助金の調整を担当。ポーランドのクラクフ・ロータリークラブは記念冊子の中で、共産主義後のポーランドにおけるロータリーの復興を手助けした重要人物としてアーチック氏を挙げている。
現在は、人道的・教育的奉仕プロジェクトのために米国内のクラブ・地区がアルバニア、コソボ、ウクライナのロータリークラブとパートナーシップを結べるよう援助している。
高等教育、コンサルティング、エンターテイメント業界における職歴を有し、ペンシルベニア州立インディアナ大学でリーダーシップ研究の博士号を取得。ロータリー財団をはじめ数多くの地元機関・国際機関から賞や表彰を受けている。